競技者は絶対避けたいインペアード・パフォーマンス

競技者は間違った選択をしています。

スポーツファーマシストの奥谷元哉です。

私はパワーリフティング競技の現役競技者でもあり、現役のパワーリフティング協会役員でもあります。

パワーリフティングの競技会に出場する選手の服用している物質のチェック業務も行っております。

大きな競技会前になりますとほぼ毎日個別の服用物質についての回答業務も行っており、その中で得た結論です。

競技者は競技成績を上げるためにあらゆる努力をしているにも関わらず、疾患を抑えるための医薬品の選択は妥当ではない。

もっと言えば、間違った選択をしています。

内服薬を語る上で避けて通れないのがドーピングの問題とパフォーマンス低下の問題です。

ドーピングの問題は避けて通れませんが、パフォーマンス低下の問題はなおざりになる傾向があります。

現役の競技者としてはドーピングの問題が無く、パフォーマンス低下を最小限にしながら、症状を抑えれる医薬品が理想です。

眠気を副作用としてもよおす医薬品の服用は競技パフォーマンスが低下します。

これは医薬品の知識が無い方でも分かります。

残念ながら、こう書かれれば分かる事であっても選択してしまっている競技者が多いです。

私、常日頃から競技の雌雄を決するのは力でも技でも知識でもなく気合だと主張しています。

最後は気合なのですが、その気合を削ぐ要素です眠気が出る医薬品は。

眠気を副作用としてもよおす医薬品は同時にインペアード・パフォーマンスも引き起こします。

インペアード・パフォーマンスとは自覚できないパフォーマンスの低下です。

集中力、判断力、作業能力の低下が起こっているにも関わらずそれに本人が気付いていない。

本番でうまくいかないのはインペアード・パフォーマンスが関係しているかもしれません。

俺は大丈夫だよと言っているあなたが一番危ない(笑)

実際に医薬品の添付文書には眠気をもよおす医薬品、インペアード・パフォーマンスを引き起こす医薬品には自動車の運転等危険を伴う機械の操作をさせないことと記載されています。

何故インペアード・パフォーマンスが起きるのか

インペアード・パフォーマンスを引き起こす代表として挙げられるのが抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬です。

抗ヒスタミン薬はヒスタミンが結合するヒスタミン受容体をブロックすることによりアレルギーの症状を抑える事を目的としています。

アレルギー反応を抑えるだけだったら良いのですが、抗ヒスタミン薬は血液脳関門を通過できるため脳内に移行することが出来ます。

ヒスタミンは脳内では覚醒や食行動の抑制を行っており、抗ヒスタミン薬が脳内に移行しますとこの覚醒作用をブロックしてしまうため眠気やインペアード・パフォーマンスにつながります。

眠気、インペアード・パフォーマンスを全く引き起こさない薬はあるか

これは難しい質問です。どうデータを贔屓目で見ても眠気、インペアード・パフォーマンスがゼロの抗ヒスタミン薬は存在しません。

しかしながら、ゼロではないですが極めて少ないまたは起こったとしても軽微であるため添付文書に自動車運転に関して注意書きの無い医療用の医薬品があります。

私も実際この中の医薬品を使用していますが全く眠気の問題はありません。

もちろん、下記の医薬品はドーピングの問題もありません。

※医薬品は必ず使用上の注意を守って下さい。

ビラノア(ビラスチン)

デザレックス(デスロラタジン)

クラリチン(ロラタジン)

アレグラ(フェキソフェナジン)

この中で、

 

アレグラはOTC医薬品としてインターネット上でも購入可能です。

 

OTCのアレグラもジェネリック製剤が出てきていますね。

アンチ・ドーピングの観点から医薬品名を間違えないように画像クリックで販売サイトに飛ぶようにしています。

クラリチンはつい最近OTCになったばかりの要指導医薬品なので店舗の薬剤師による対面販売のみです。

私が2008年にカナダに行った時にはすでにクラリチンはOTCで店頭販売されており、進んでいるなと感じました。

インペアード・パフォーマンスを引き起こしにくい医薬品のデメリットは?

ずばりアレルギー症状を抑える力が弱いです。

アレルギー症状を抑える強さと眠気、インペアード・パフォーマンスの強さは例外はあるものの概ね相関関係があります。

まとめ

競技者たる者、パフォーマンス低下を極力避けるべきと考えられます。

治療上やむをえない場合を除いては眠気、インペアード・パフォーマンスの弱い薬を選択して下さい。

眠気、インペアード・パフォーマンスを抑えながらアレルギー症状を抑え、ドーピングの問題も無い事を良しとするのがスポーツファーマシスト奥谷元哉の考え方です。

具体的な方法については今後の記事で書いていきます。

私も競技者ですので、禁止物質が含まれていない事を検査されているPeak Performance Nutrition社のサプリメントを愛用しています。トレーニングだけでなくサプリメントの品質、安全も妥協したくない方へ!