アスリートは絶対避けたいインペアード・パフォーマンス

花粉症のシーズンに症状を抑えるために何らかの医薬品を飲んでいるアスリートは多いです。

なんとなく昔から使っている薬を飲み続けている、ことはないでしょうか?

花粉症の飲み薬を語る上で避けて通れないのがドーピングの問題とパフォーマンス低下の問題です。

ドーピングの問題は意識されているアスリートが多いと思いますが、パフォーマンス低下の問題まで考えられているででしょうか。

現役の競技者としてはドーピングの問題が無く、パフォーマンス低下を最小限にしながら、症状を抑えれる医薬品が理想ではないでしょうか。

 

眠気を副作用としてもよおす医薬品の服用は競技パフォーマンスが低下します

どのアレルギーを抑える薬にも眠気の副作用はあります。眠気は当然ながらパフォーマンスにマイナスの影響を与えます。

残念ながら、分かっていても眠気の強く出る薬を選択してしまっている競技者がいらっしゃいます。

 

眠気を副作用としてもよおす医薬品は同時にインペアード・パフォーマンスも引き起こします

まれにアレルギーの薬を飲んでも眠気を感じられない方がいらっしゃいます。しかしながら、それは本人が気付いていないパフォーマンスの低下=インペアード・パフォーマンスを引き起こしている可能性があります。

集中力、判断力、作業能力の低下が起こっているにも関わらずそれに本人が気付いていないのです。

本番でうまくいかないのはインペアード・パフォーマンスが関係しているかもしれません。

実際に医薬品の添付文書には眠気をもよおす医薬品、インペアード・パフォーマンスを引き起こす医薬品には自動車の運転等危険を伴う機械の操作をさせないことと記載されています。

 

何故インペアード・パフォーマンスが起きるのか

インペアード・パフォーマンスを引き起こす代表として挙げられるのが抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬です。

抗ヒスタミン薬はヒスタミンが結合するヒスタミン受容体をブロックすることによりアレルギーの症状を抑える事を目的としています。

アレルギー反応を抑えるだけだったら良いのですが、抗ヒスタミン薬は血液脳関門を通過できるため脳内に移行することが出来ます。

ヒスタミンは脳内では覚醒や食行動の抑制を行っており、抗ヒスタミン薬が脳内に移行しますとこの覚醒作用をブロックしてしまうため眠気やインペアード・パフォーマンスにつながります。

眠気、インペアード・パフォーマンスを全く引き起こさない薬はあるか

これは難しい質問です。どうデータを贔屓目で見ても眠気、インペアード・パフォーマンスがゼロの抗ヒスタミン薬は存在しません。

しかしながら、ゼロではないですが極めて少ないまたは起こったとしても軽微であるため添付文書に自動車運転に関して注意書きの無い医療用の医薬品があります。

眠気、インペアード・パフォーマンスが少ない処方せんでもらう医薬品

いくつか掲載します。眠気、インペアード・パフォーマンスが少ないだけでなく、ドーピングの問題もありません。

※使用にあたっては必ず使用上の注意、医師の指示を守って下さい。

ビラノア(ビラスチン)

デザレックス(デスロラタジン)

クラリチン(ロラタジン)

アレグラ(フェキソフェナジン)

 

眠気、インペアード・パフォーマンスが少ない市販薬(OTC)

アレグラFX

有効成分は医療用医薬品と同じフェキソフェナジン塩酸塩です。配合量も成人用と同量の1錠60mgです。手軽に薬局で手に入るのは魅力ですね。

商品名を間違わないための販売ページはこちら

 

インペアード・パフォーマンスを引き起こしにくい医薬品のデメリットは?

アレルギー症状を抑える力が弱いです。

アレルギー症状を抑える強さと眠気、インペアード・パフォーマンスの強さは例外はあるものの概ね相関関係があります。

飲み薬の作用が弱いため点鼻薬と併用されたほうがよいです。パフォーマンス低下を防ぎながら、ドーピングの問題もクリアできます。

ドーピングにひっかからない最もオススメな花粉症の点鼻薬

 

競技者たる者、ドーピングの問題だけでなく、パフォーマンス低下もおさえるほうが望ましいです。

治療上やむをえない場合を除いては眠気、インペアード・パフォーマンスの弱い薬を選択された方が競技や日常生活に影響を与えにくいです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

薬剤師・スポーツファーマシスト。パワーリフティングというスポーツで現在も競技出場しており、競技者目線に立ったアンチ・ドーピングの解説記事を書きます。 主な戦績 2009年、2011年全日本パワーリフティング選手権大会優勝 2011年世界パワーリフティング選手権大会種目別銀メダル 2012年アジアパワーリフティング選手権大会種目別金メダル 2017年度はパワーリフティング、ベンチプレスともに全日本大会3位でした。