2018年禁止表国際基準より抜粋です。
静脈内注入および/または静脈注射で、12 時間あたり計 100mL を超える場合は禁止される。但し、入院、外科手術、または臨床検査のそれぞれの過程において正当に受ける場合は除く。
何故、このような規定があるのか?
可能性のうちの一つですが、点滴と尿道カテーテルで強制排泄することにより体内の禁止物質を排出されることが出来るからです。
競技者はどのようにすれば良いのか?
本当に必要な医療行為での静脈内注射でしたら何もすることはありません。
何らかで疑いがかかった場合はその時の治療記録を医師に出してもらって下さい。
ただし、本当に必要かどうかは競技者でなく、診察を行った医師が決定することです。
「先生、何かしんどいから元気になるよう点滴頼むよ。」
と、自分から頼み込むのはやめましょう。
それと、ここ10年の事ですが、皆さん簡単に何でもSNSで画像をアップしてしまう世の中になってしまいました。
アンチ・ドーピングの競技者は静脈内注射を受けたことを画像付きで世間に報告したらダメですよ。
どこで誰が見ているかわかりません。
正統な医療行為であっても色々と尾ひれがついて回ると厄介です。
2018年7月24日追記
アメリカのライアン・ロクテというオリンピックで12個のメダルを獲得したことがある超有名な水泳選手が点滴行為をSNSにアップしてしまい、14ヶ月の資格停止処分を受けました。以下のページで解説しています。
〆
クリーンであることを証明するためにも正当な治療根拠の無い静脈内注射とSNSでの報告はやめましょう。