ドーピング検査のある競技者には絶対に読んで欲しい最重要 ドーピング違反しないための基本のき

アンチ・ドーピングのルールが適用されている競技者には絶対に読んでいただきたい最重要事項です。

ドーピング違反しないためには

陰性の結果がアンチ・ドーピングの競技者として当然の価値観

全ての行動の最終責任は競技者自身にある

この2つの心構えが重要です。

競技者は力も技も知識も情報も競技前に準備しています。

最後にパフォーマンスを意図した通りに発揮できるのは、ギリギリの状況で雌雄を決するのは「精神」です。

この精神が無ければ長期間に渡ってドーピング違反を行わず競技生活を終えることは不可能に近いです。

どの物質が使えるか使えないかの知識だけでは心許ありません。精神がドーピング違反をしないための考え方、ドーピング違反をしないための行動を選択するようにします。

 

陰性の結果がアンチ・ドーピングの競技者として当然の価値観

陰性で当然なのです。陽性なんて言語道断。

皆様が簡単に騙されるのは陽性となった競技者の申開きで資格停止期間が短縮された事例です。

「短縮されたということは大した罪じゃなかったんだ。」

「うっかりだからまあしょうがないか。」

大変失礼ながら、このような軽率な考え方がドーピング違反を擁護しています。

年間5500件前後の検体が検査されています。その中で違反例として上がるのは10件未満です。わずか0.18%ほどの違反にしかすぎませんが、その裏には99%を超える違反していないアスリートが存在しています。違反をしないのが当然なのです。陰性の結果が当然なのです。どのような理由があろうとも陽性の結果は覆りません。資格停止期間が短縮されたとしてもそれはアスリートとしての罪がゼロになったわけではないのです。

日本と世界のドーピング違反率比較

 

全ての行動の最終責任は競技者自身にある

ドーピングの違反事例の経緯について公開されているのがJADAの規律パネルです。

この規律パネルを見ていますと、

・サプリメントに表示されていない物質が入っていたから

・違反になるのを知らなかったから

このような申し開きが散見されます。

数あるサプリメントからそれを選んだのは競技者自身です。

成分表示、注意事項を確認したのも競技者自身です。

服用せずに競技に出るという選択肢をせずに服用してドーピング検査のある競技会に出場すると決断したのも競技者自身です。

このように全ての行動は競技者自身が行っています。

それにも関わらず、結果が陽性だったら知りませんでした。これは競技者の身勝手な言い訳です。

特定のサプリメントを服用しないと出場できない競技会は存在しません。言い換えれば、服用せずに出場するという選択肢を競技者は選ぶことが出来ます。服用していなければ陽性になる事はありませんてした。服用したのであればその行動から生じる結果について全ての責任を負って下さい。

違反事例は全てこの考え方に基づき、審査されています。

サプリメントを例に出しましたが、医薬品でも同じです。

しかし、医薬品の場合はその医薬品を摂取しないと生命の危機に瀕する場合や日常生活に支障をきたす場合があります。

必ず摂取しないといけない医薬品が禁止物質である場合にはTUE(治療使用特例)を申請し、承認される事により使用可能となります。

TUE申請とは

大丈夫かどうか判断がつかない成分はたくさんあります。専門家に聞いても安全であるかどうかについてきちんとした意見が得られないこともあります。

どうしようかと迷った時

これを飲んだ事によって起こりうる結果について自分は全責任を持たなくてはいけない。こう、自身に問いかけてみて下さい。

そうすればどう行動すべきかは自ずと見えてきます。

大切なのは行動の規範です。

陰性の結果がアンチ・ドーピングの競技者として当然

全ての行動の最終責任は競技者自身にある

この2つの精神が間違いをしないための行動の規範を作ってくれるのです。

ドーピング違反をしないための基本は他にもあります。

うっかりドーピングは存在しない

2018年禁止表国際基準、2017年からの変更点を解説

 

 


禁止物質を含まないことを検査されたサプリメント

ABOUTこの記事をかいた人

薬剤師・スポーツファーマシスト。パワーリフティングというスポーツで現在も競技出場しており、競技者目線に立ったアンチ・ドーピングの解説記事を書きます。 主な戦績 2009年、2011年全日本パワーリフティング選手権大会優勝 2011年世界パワーリフティング選手権大会種目別銀メダル 2012年アジアパワーリフティング選手権大会種目別金メダル 2017年度はパワーリフティング、ベンチプレスともに全日本大会3位でした。