ブロック注射、麻酔は競技会前に打っても良いか

競技会前になりますとブロック注射を打っても良いかという質問をたくさん受けます。

私のフィールドのパワーリフティングはプロスポーツではないので勝ってもお金はもらえないのですが、ブロック注射を検討するほど皆さん競技に対して本気です。

お金が得られない趣味のスポーツを本気でやる事に対して否定的な方が日本にはたくさんいらっしゃいますが、お金を得ることだけが尊いのでしたら世界の富豪ランキングに入っていなければ生きている意味がないということになりませんか?

まだブロック注射を打ったことがないので近々試してみたいスポーツファーマシストの奥谷元哉です。

ブロック注射でドーピング違反となるのか

結論から言いますと、ほとんどの場合、ドーピング違反とはなりません。

ブロック注射自体の説明は下記のページで詳しく解説されております。

かおるペインクリニック整形外科のブロック注射解説ページ

ブロック注射で使われる薬はキシロカイン等の局所麻酔薬と糖質コルチコイド(ステロイド)です。

局所麻酔薬はどの経路でも違反とはなりません。

糖質コルチコイド(ステロイド)も関節への局所使用は違反とはなりません。

ブロック注射で唯一違反となる方法

糖質コルチコイド(ステロイド)をトリガーポイント注射で筋肉に直接打った場合です。

ステロイドの筋肉への注射は競技会時に禁止されています。

競技会直前の場合で筋肉へのトリガーポイント注射を行う場合は局所麻酔薬だけで行ってもらうようにしましょう。

全身麻酔はドーピング違反となるのか

全身麻酔もほとんどの場合で違反とはなりません。

フェンタニルが競技会前に全身麻酔薬として使用された場合は違反となります。

ただ、全身麻酔を受けて間もない頃に競技会に出るのはあまり考えにくいのですが。。。念のため

歯科治療の麻酔はドーピング違反となるのか

歯科治療の麻酔は局所麻酔ですのでドーピング違反とはなりません。

アドレナリン(エピネフリン)が添加された麻酔やフェリプレシン(利尿薬デスモプレシンに類似した隠蔽薬)が添加された麻酔であっても局所麻酔ですので禁止されていません。

ブロック注射、局所麻酔はドーピング違反とはなりません。

筋肉へのステロイド注射は違反となりますのでこれは競技会前は行わないよう注意して下さい。

競技会時の検査で万が一疑わしい結果が出てしまった場合はその時の治療の記録が競技者を助けてくれます。


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ABOUTこの記事をかいた人

薬剤師・スポーツファーマシスト。パワーリフティングというスポーツで現在も競技出場しており、競技者目線に立ったアンチ・ドーピングの解説記事を書きます。 主な戦績 2009年、2011年全日本パワーリフティング選手権大会優勝 2011年世界パワーリフティング選手権大会種目別銀メダル 2012年アジアパワーリフティング選手権大会種目別金メダル 2017年度はパワーリフティング、ベンチプレスともに全日本大会3位でした。 薬剤師名簿登録番号:第409011号