スポーツファーマシストの奥谷元哉です。
生薬、漢方薬は使用可否について問い合わせを行っても
「出来れば避けて下さい」
という及び腰の回答をされたことはないでしょうか?
生薬、漢方薬には明らかに禁止の場合とそうでない場合があります。
明らかな禁止物質を含む生薬
代表的な禁止の分類を書きますが、その限りではありません。
S6. 興奮薬(競技会時禁止)
マオウ(麻黄、エフェドリン)
ホミカ(マチン、馬銭子、蕃木鼈子、ストリキニーネ)
ハンゲ(半夏)
S1. 蛋白同化薬(常時禁止)
ロクジョウ(鹿茸)
ジャコウ(麝香)
カイクジン(海狗腎)
S3. ベータ2作用薬(常時禁止)
ブシ(附子)
チョウジ(丁子)
サイシン(細辛)
ゴシュユ(呉茱萸)
ナンテンジツ(南天実)
ヒゲナミン(ノルコクラウリン、デメチルコクラウリン、イボツツラフジ)
ベータ2作用薬含有の生薬は今年になって詳細が発表されました。
禁止物質を含まない生薬
禁止物質を含む生薬以外は全て
禁止物質を含むかもしれませんので服用は出来る限り避けて下さい。
と、説明されます。
歯切れが悪い回答になりますが、ヒゲナミンのように急に発表されるケースもありますのでやはり避けていた方が良いかもしれません。
特定の漢方薬、生薬で健康な日常生活を維持されている方もいらっしゃいます。
漢方薬、生薬はTUE申請が出来ないためアンチ・ドーピングのルールとはどうしても相容れないの現状をご理解下さい。