前代未聞?!禁止物質投与事件をメッタ斬り

スポーツファーマシストの奥谷元哉です。

ついに起きてしまいましたね禁止物質をライバル選手のドリンクに意図的に混入させてドーピング違反にすることにより失格させるという事件が。

概要はすでに報道でご存知の方が多数だとは思いますが、以下の正式な資料よりご確認下さい。

公益社団法人カヌー連盟の見解

JADA規律パネル小松正治選手

JADA規律パネル鈴木康大選手

鈴木康大選手の行ったことはテロ行為

小松選手の規律パネル

ドリンクボトルを携帯して競技にのぞむことがカヌー競技という特性上容易ではない

カヌー連盟の再発防止策

競技会に「ドリンク保管所」を設置します。

鈴木選手の規律パネル

かねてからメタンジェノンを含むステロイドを自ら、購入し、所持していたところ、

カヌーの競技の特性を熟知しており、禁止物質を以前から所持していたことから計画的な犯行であったとうかがえます。

一度目を離したドリンクは口にしてはならない。

これは競技者の間ではよく知られています。当初、小松選手の脇の甘さかと誤解していましたが、競技の特性上避けられない状況を利用されたようです。

仲間と思っていた人物がその競技の特性を逆手に取り、陥れにきては避けようがないテロです。

検査側の落ち度は無いのか?

ただ、もうひとつ忘れてはいけないのがこのような手の込んだことをしても小松選手がドーピング検査に当たらなければ全く意味がありません。

そこから推測できるのは小松選手がドーピング検査に当たることが高確率で予測できたのではないかということです。

言い変えれば、1位などの分かりやすい順位に対してドーピング検査が慣習的に行われており、実質的にはランダム検査ではなかった?

検査をする側に落ち度は無かったのでしょうか?

上記はあくまでも私の推測ですが、完全に公平なランダムではなく、少しでも確率に傾きがあったのであればそれは是正されるべきことではないでしょうか。

資格停止8年や除名ではすまされない犯罪

規律パネルに資格停止8年、カヌー連盟の見解に除名の文字が見られますが、何手ぬるいこと言っているんですか?

メタンジェノンは医薬品です。

医薬品を摂取すれば副作用がでる可能性があります。

そんなものを人の飲み物に混入させるのはナントカ罪にならないのですかね?

実際に小松選手は停止期間は無かったものの当日の優勝という記録は剥奪されています。

これって名誉毀損とかにならないのですかね?

(私は法律家ではなく、薬剤師ですので罪に関しましては法律の専門家の方の解説をいただけますと助かります。)

カヌー連盟の見解に、

当連盟の調査では、禁止物質の投与のほかにも、数々の妨害行為が繰り返し行われていたことも明らかになりました。

この事だったとしたら警察に突き出すべきでしょう。

ドーピング問題とかの次元を超えています。

目を離したドリンクボトル

他人からもらった飲食物、サプリメント

会場内に設置されたウォーターサーバーやバイキング

もちろん、多くの方はこれらが口にしてはいけない事例だと知識では分かっていることです。

いざ自分の目の前でそういう状況になった時に身体に入れる前に気付けるかどうか。

全ての責任は選手自身にあります。その自覚が気付きを促してくれます。

しかしながら、今回の事件で味方を装った敵に本気で陥れにこられたら防ぎようがないのを我々は知りました。

本当に信頼できる仲間が誰であるのかを考えなくてはいけないのは非常に難しい問題です。


禁止物質を含まないことを検査されたサプリメント

ABOUTこの記事をかいた人

薬剤師・スポーツファーマシスト。パワーリフティングというスポーツで現在も競技出場しており、競技者目線に立ったアンチ・ドーピングの解説記事を書きます。 主な戦績 2009年、2011年全日本パワーリフティング選手権大会優勝 2011年世界パワーリフティング選手権大会種目別銀メダル 2012年アジアパワーリフティング選手権大会種目別金メダル 2017年度はパワーリフティング、ベンチプレスともに全日本大会3位でした。